欧州2024・備忘録・ツェルマット⑪-ゴルナーグラート-

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7月3日(水)9:36発・ゴルナーグラート行きの行きの列車だけを予約していた(ゴルナーグラート鉄道)。「優先的に列車に乗れるチケット」というのがなぜかあったので購入していた(金額は忘れたがたいした値段ではなかった)。

ツェルマット駅の隣にある「Zermatt GGB」駅に行き、まず優先の列に並び、その先のスペースに行った。欧米からのお客が多くいた。時間になったので列車の先頭車両に乗り込んだが、席取り合戦のような状況になった。
ひとり向けの席がないか、後ろの車両に移ったがその時、一般の人々が後ろからなだれ込んできた。
「優先」というのは時間差をつけてくれるのか、と理解した。
ここだけは結構殺気立っているので要注意。

晴れたら右側の席に座るとマッターホルンが見えて、晴れてなければ左が良いと何かに書いてあった。曇りで期待できないので左の4人席の窓側に座った。

私の前の席には日本ではないアジアから来たグループの女性2人が座って、空いている私の隣の席をキープして後から来た子供?に座らせた。
すると、座れなかったヒスパニック系の女性がその2人に向かって「(ナントカカントカ)この国ではKorean(韓国語)を使うな!」みたいな英語の差別的発言をして去って行った。

もし自分が言われたらイヤだろうなぁ。
言われた人も怒って傷ついているようだった。隣の人が慰めていた。私も思わずその人の膝に手を置き「Don’t mind.」と言った。

上に行っても窓の外はもやの中。今日はもう天気は期待できない。

列車から降りる前、先ほどの前の席の女性が、身振り手振りで「ひとり旅?」と聞いたのでうなづくと「すごくいいね!がんばって」とガッツポーズで伝えてくれた。英語なしでもコミュニケーションできるもんだなぁ。

終点ゴルナーグラートに着いたがもやの中。

ここは景色がいいはずなのにもやで何も見えない。しばらくして、ひとりの欧米の女性がリーダーシップを発揮し、中央にいた何人かが輪になって神頼みを始めた。しばらくすると、晴れ間が見えだした。

そうこうしているうちに今まで全く見えなかった景色が見えてきた。

誰かがその女性に「君は魔法が使えるのか」などと言い、皆が笑った。皆、はしゃいでいる。私も笑って「Good job!」と大きな声で言って、彼女が笑った。

氷河が見えた。皆の祈りがアルプスの山の神に通じたのか。または神の使いの見えないフェニックスがもやを吹き飛ばしたのか。笑
山の天気は変わりやすいので、長く粘ると晴れることがあるようだ。が、マッターホルンの方向を見ても残念ながらマッターホルンは見えなかった。。

ゴルナーグラートに2時間はいたので、7月だけどすっかり冷えてしまった。帰りの列車に乗ったら、次のRotenbodenの駅で男の人が降りた。
すっかり忘れていたが、RotenbodenからRiffelbergまでハイキングできることを思い出した。だから行きの切符しか買っていなかったんだ。。笑
旅行の事前準備が多すぎてすっかり忘れていた。
「Riffelberg – Rotenboden Höhenweg」というハイキングコース(Google Map:35分)で、逆さマッターホルンが見える観光スポットだ。降りそびれたのでRiffelbergで降りてみた。

Riffelberg駅前のセルフレストランでコーヒー休憩した。左の山がマッターホルンだが、雲で山頂は見えない。元気になったので少し上の教会(Kapelle Riffelberg Bruder Klaus)まで散歩した。

下の方は良く見える。ゴンドラリフトの乗り口もあるのか。

今日ハイキングしたとしても、たぶん雲でマッターホルン全体は見られなかったかな。

翌日はマッターホルン・グレッシャーパラダイスに行く予定なので、その帰りにリベンジしてもいいかもと思った。

帰りのゴルナーグラート鉄道に乗ってほどなく、車掌さんが回ってきて、なぜかLindt(リンツ)のチョコレート(キャラメルのはさまっているもの。ハーフサイズくらい)を配ってくれた。翌日の晴れの日にはなかったサービスなので、雲でマッターホルンの絶景が見られない日限定かも知れない。

続く

※重いけど持って行って良かった「地球の歩き方・スイス

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