7月7日日曜。歩き回るのは疲れた。どうしようかと考えた。何か舞台を観よう。ロンドンは演劇の街だし。座っていられるし。笑
地下鉄のエスカレーターの壁に、いろんな演劇のポスターがあった。さすがロンドン。
バック・トゥ・ザ・フューチャー、ABBA「ヴォヤージ」、「マシューボーンのロミオ+ジュリエット」、日本の「千と千尋の神隠し」のロンドン公演「SPIRITED AWAY」等々。ネットで予約できそう。
マシュー・ボーンの「ロミオ+ジュリエット」(ニュー・アドベンチャーズ)は、2024年4月に東京公演を東急シアターオーブで観た。近未来、反抗的な若者たちの矯正施設が舞台で、ダンサー達の踊りは素晴らしかった。が、内容は「ロミオとジュリエット」ゆえに、ただただ哀しく辛い舞台であった。。
バック・トゥ・ザ・フューチャー(これも観たかった!)と、ABBA「ヴォヤージ」は日程がどうしても合わず、残念。
ABBA「ヴォヤージ」は、ヴァーチャルな(若い)4人が最新技術で共演して懐かしい曲の演奏を観られるライブのコンサート。2022年からロンドンの専用劇場でロングラン中で、2025年まで延長が決まったそう。ABBAの曲は好き。観たいなぁ。
日本の「千と千尋の神隠し」のロンドン公演「SPIRITED AWAY」は前日に残席が3つくらいあった。予約できた。日本では観ていないが上白石萌音さんや橋本環奈さん、夏木マリさんが出ているのは知っていた。この時期にロンドン公演があるのも「地球の歩き方」に書いてあったが予約はしていなかった。
舞台開始は15:00~ロンドン・コロシアム。
15時までには時間がある。朝、ゆっくりしてから、フレディ・マーキュリーの元邸宅(Garden Lodge)を見に行く(ストーカーか)。地下鉄の隣の駅なので歩いても行ける。
やはりファンとおぼしき人たちが何人かいた。きっと世界中からファンが来ているのだろう。
右奥の茶色い塀のお宅がそう。
家はすでに売りに出されたらしいと何かで読んだ。有名だった緑の扉は競売で売られたため今はない。
フレディ・マーキュリー、安らかに。
近くのアールズ・コート駅から地下鉄で、今度はバッキンガム宮殿を見に行く。バッキンガム宮殿は7月22日から内部を見学できるが、この時期はまだであった。
装飾が素敵な門。ダイアナ妃が亡くなった時、この門の前にお花が山のように手向けられていた。
中で馬に乗った衛兵が交代する様子を見ることができた。その衛兵は女性だった。背後から、「普通、こういうのって男だよな」という日本語が聞こえた。若い男の声だったが、かなりがっかりした。顔も見なかったが。
雲も流れていき、青空が見えた。観光客がたくさん世界中から見に来る。
セント・ジェームズ・パーク沿いに歩いた。ついまた結構歩いてしまった。。
赤い電話ボックスのあるところでは、こういう写真を撮りたい人が行列になっていた。笑
お腹が空いたのでロンドン・コロシアム(London Coliseum)近くのイタリアンレストラン(Bella Italia – Irving Street)でお昼を食べた。入り口で覗いたら、「入れ」というジェスチャーで入れてくれた。店員さん達はテキパキしていて感じがいい。ボロネーゼ、美味しかった。
ロンドン・コロシアム(London Coliseum)内部。赤い提灯が付けられていた。
舞台が始まる前
昔、映画を観たきりだったけど、とても楽しめた。舞台装置もすごい。日本人ではない演出家さんだけれど、古き良き「ザ・ニッポン」の原風景を感じられたのは映画と同じ。ロンドンで懐かしさを感じた。侘び寂び、ユーモア、正しい日本の情報をロンドンで伝えていた。
ロンドンのお客さんはノリがいい。舞台の最後、皆総立ちで拍手喝采。帰る時、絨毯の床に空のワイングラス(足のない丸いタイプ)が、たくさんころがっており笑えた。おつまみも売っていてその入れ物も置いて帰る。ロンドンは舞台を観ながら飲食可なのだ。確かに舞台は楽しむことが一番だからなぁ。
こちらに少し画像があるのでどうぞ→Spirited Away
4か月間のキャスト表はこちら
最初主人公の千尋は湯婆婆に名前を奪われ「千」にされ、支配されてしまう。が、やがて苦労したのち、自分で考えられる大人に成長した「千」は物語の最後には名前を取り戻す。名前はアイデンティティなのだ。世界で選択的夫婦別姓制度がないのは日本だけ。石破さん、はよ。
9月20日、たまたま「プロフェッショナル・仕事の流儀」の夏木マリさんの回を観た。「千と千尋の神隠し」ロンドン公演の話やロンドンも少し見られた。自炊するためロンドンに素敵な部屋まで借りていたとのこと。ホテル暮らしよりキッチンがあった方が良い。長くいれば自炊したい気持ちはよくわかるなぁ。(私が観た舞台の湯婆婆は春風ひとみ(宝塚出身)さんだったが)
皆、自分にしかできない人生を歩いているのが面白い。
続く
※これも役に立った「地球の歩き方・イギリス」