人の身体は食べるもので出来ている。人生100年時代、なるべく健康寿命を延ばしたいものですね。
著者の南清貴氏は、こう言っています。
「人生の質」を高めるためには、「食事の質」を高めるのが最も早く確実な、具体的方策であるということに気付いてほしい
40歳からは食べてはいけない病気になる食べもの
この本がすごいと思うのは現在の日本で、コンビニやファストフードやスーパーで安く買うことのできる食べものが、なぜそれほど安いのかということ(売る側の都合)を、ちゃんと見抜くよう警告を発してくれていることです。2015年に書かれた本ですが、今も食料事情はあまり変わっているとは思えません。
戦後、日本人で癌にかかる人は激増している事実があります。生涯で二人にひとりが罹っている。死因の一位が癌というのは世界でも日本だけらしい。
また、何らかのアレルギーを持っている人も、日本では二人にひとりとのこと。国民の半分がアレルギー持ちというのも尋常ではない。
糖尿病患者も激増しているらしい。糖尿病患者とその予備軍は国民の5人にひとりだという(2015年)。最近コロナ禍で街中のぽっちゃりさんが増えた気もします。
これらはすべて「生活習慣病」と呼ばれています。このための医療費が年間40兆円近くあるとのこと。
この本は「40歳から食べてはいけない」です。若いうちは修復機能も働くのでしょうが、悪いものは体に蓄積していきます。若くても癌で亡くなる人は多いので、健康で人生を楽しみたいなら早すぎることはありません。気付いた時から変えていきましょう。
また、平均寿命は延びても健康寿命との差は約9年程あるらしいです。なるべく長く、寝たきり・認知症にならず自分の脚で歩きたいものです。
食べてはいけない「白い悪魔の三兄弟」
「白い悪魔の三兄弟」とは、白米、白い小麦粉、白い砂糖です。極度に精製された単純炭水化物で、胚芽(ビタミン・ミネラル)や食物繊維をすべて取ってしまったカロリーだけの代物。これを分解するには、他からせっかく摂ったビタミン・ミネラルを使ってしまう。(その意味ではアルコールもこの部類ですね。)
しかも急激に血糖値を上げてしまう(血糖値スパイク)。そしてインスリンが急に大量に出てしまい、血糖値が下がり過ぎると今度は上げようとする作用が起きる。血糖値が乱高下すると人間は感情のコントロールが効かなくなる。血糖値の下がった状態はうつ病の症状とそっくりになる。
穀物を精製して食べるようになったのは人類の歴史から言うとここ最近のことなのです。
逆に摂るべき炭水化物とは、精製されていない複合炭水化物(精製度の低い穀物、豆類、芋類)です。コメなら玄米か、三分づき、小麦粉なら全粒粉。私たちの身体や脳は、エネルギー源のブドウ糖を必要としているので、複合炭水化物は絶対的に必要な栄養素のひとつです。
※低炭水化物ダイエットは、非常に危険であるとのこと。だんだん体調が悪くなり、リバウンドもしやすい。そもそも肉類の摂り過ぎは癌の原因となっていることがわかっています。
また、これも有名ですが砂糖の過剰摂取は、明らかに依存性を示すというラットの実験結果もあるらしい。空腹時に甘いものを食べると脳内麻薬と同じような神経化学反応が出るとのことです。
カロリーゼロの罠・体内に残り続ける恐ろしい「人工甘味料」
私がこの本で一番怖いと思ったのは、人工甘味料です。
太りたくない=カロリーゼロ、という庶民のニーズに答えてたくさんの清涼飲料水やお菓子が売られています。企業はひとつでも商品を買って欲しいがためにカロリーゼロとうたっているということを頭に置いてください。カロリーゼロ食品には砂糖の何百倍の甘さを出す人工甘味料を使っています。
例えば、スクラロース、アセスルファムKという人工甘味料は、体内でブドウ糖に分解されないので消化も代謝もされない。排出もできないまま肝臓や腎臓などの臓器に蓄積されやがて機能が衰えて免疫力が落ちていく。
40歳からは食べてはいけない病気になる食べもの
アスパルテームは、体内で分解されるがその過程でメチルアルコールが発生し、身体に吸収されてしまうのだ。
以前、ふるさと納税で甘めの梅干しを大量に買おうと思って、一応成分を確認したら「スクラロース」と書いてありました。スクラロースを調べてみたら、「精子が減る」という研究論文が出てきたので買うのをやめたことがあります。身体に悪そうなのでその後、お菓子などの裏を見て気を付けるようになりました。日本ではとても多くの食品やお菓子で使われています。もちろん息子達にもすぐ報告しました。
日本で不妊が激増しているのは人工甘味料も関係しているのではと個人的には思ったりします。
↓↓こんな記事も見つけました。アスパルテーム、お前もか!!
アスパルテームの摂取によって、元気な精子が減るという報告が日本薬学会で報告されたのです。
糖の真実:カロリーオフ商品と不妊の関係・不妊鍼灸治療院セラキュア
昔、ヤクルトのミルミルが発売された時に、家に届けてもらっていたことがありました。この時、アスパルテームが使われていました。飲み始めてしばらくして謎の湿疹が腕や脚にできはじめ皮膚科に行きました。貨幣状湿疹とのことでしたが、数年間治らず、腕や脚に包帯を巻いていました。病院でもらったステロイドの飲み薬を飲むとかゆみが止まって、このままずっとステロイドを飲み続けるのかと思ったころ、たまたま歯医者で子供のころの歯の被せものや詰め物(金のもあった)をいくつか新しくセラミックに変えたら嘘のように治りました。湿疹の原因はアスパルテームが金属アレルギーの引き金になったと思っています。
※ご注意:現在のヤクルトミルミルにはアスパルテームは使われていません。
アスパルテームは脳腫瘍の危険性も指摘されています。→本当に危ない人工甘味料(その1)(くにちか内科クリニック)
※キシリトールガムには、あらためて調べると、虫歯を防ぐ甘味料キシリトールの他にアスパルテームを使っているようです。会社勤めの時、たいぶ愛用してしまっていた。ミンティアにもソルビトール、アスパルテーム・L_フェニルアラニン化合物、アセスルファムK、スクラロースが使われている。小さい食品ではありますが、チリも積もればなので。。企業はあの手この手で消費者が買いたくなるものを日夜研究開発しています。いいな・便利だなと思ってもよく調べて欲しい。消費者に知られたくない情報は商品の裏に小さい字で書かれています。それは本当に必要なものなのか。若い人こそ自分の身は自分で守って欲しい。
※追記:その後、近所の歯医者さんに歯のクリーニングに行った時に銀歯の金属アレルギーについて聞いてみたところ、「それはアマルガムですね。」と即答された。アマルガムなどに発がん性はないんですかとも聞いたが「現在アレルギーが治っているのなら、今ある銀歯を変える必要はない。」とのことで発がん性については知らないようでした。後でアマルガムについてググってみたら、水銀を50%含む金属で、クチの中で溶け出すのでやはりアレルギーを起こすことがあるそう。
メーカーというのはたいてい大企業だから力を持っている。いずれ何らかの影響が人体に及ぶ可能性があることを知りながら、あの手この手で売れる限りは安いまがいものを生産し続けるのだ。
40歳からは食べてはいけない病気になる食べもの
人工甘味料入りの食品を若者に摂らせることは、もはや犯罪と言っていいくらいだ。
「高果糖コーンシロップ」も危険だ。別名、異性化糖、果糖ブドウ糖液糖、ブドウ糖加糖液糖 などの名前で使われている(名前は問題なさそうだが絶対に摂取しない方が良いとのこと)。これはかなり広範囲に大量に使われている。これは糖の中でも劇的に血糖値を上げている疑いがあるらしい。体内で大量の活性酸素を発生させる要因にもなっている。ガムシロップもおおむねこれを使っている。普通のポン酢にも少し甘味を足すために使われているようですが、味付け程度なら血糖値を爆上げすることもないので気にしなくてもいいかも。
すごく甘い食品に使われている時に気をつければいいかも。
果物に含まれる果糖とは別物で、果物の果糖は全く問題ないとのことです。
摂ってはいけない「トランス脂肪酸」
ブドウ糖を細胞が摂り込む際に、細胞にあるドアのカギを開けるのがクロムというミネラルの役割。ドアの蝶番(ちょうつがい)の部分は脂肪酸でできているのだが、その蝶番が間違って摂り込まれたトランス脂肪酸で作られてしまうと、カギが錆びつきドアが開かなくなってしまう。するとやはりブドウ糖が血中にあふれて糖尿病になってしまう。
40歳からは食べてはいけない病気になる食べもの
そもそもトランス脂肪酸は私たちの身体の調整機能を低下させるので、できるだけ摂り込まないようにしたいのだが、ファストフード、ファミレス、コンビニで売られているものを無自覚に食べてしまうと、とんでもない量のトランス脂肪酸を摂り込むことになってしまう。
マーガリン、菓子パン、スナック菓子、チョコレート菓子、チョコロールパン、フライドポテトなどに使われている。お菓子の袋の裏を確認しよう。
今や先進国と呼ばれている国の中で、トランス脂肪酸の摂取量に何の規制もかけていないのは日本くらいらしい。
加工食品に良く使われている化学調味料・グルタミン酸ナトリウムも大量に摂るのは良くない。「アミノ酸等」という表記で書いてあることが多いが、アミノ酸も偏って大量に摂ると、分解するのに大変な負担を腎臓や肝臓にかける。分解の過程で最終的に尿酸を作ってしまう。尿酸値の高い方はご注意を。
グルタミン酸ナトリウムは当初は昆布や小麦で作っていたが、その後石油から作られ、今はさとうきびの搾りかすに様々な薬剤を添加して製品化されているが、製法は企業秘密となっているとのこと。
加工食品に良く使われる「タンパク加水分解物」というものもある。食肉を取った後の残渣、大型魚の可食部分を取った後の残渣、大豆などの油を取った後の残渣に塩酸を入れて加水分解して作ったアミノ酸です。これも身体のアミノ酸バランスを乱す大きな原因となっている。
他にも、ポリリン酸ナトリウム、フィチン酸は体内の亜鉛を不足させる原因となるので摂らないようにしよう。
コンビニ弁当の恐ろしい話
大分県のある畜産農家の方から直接聞いた話を紹介しよう。
40歳からは食べてはいけない病気になる食べもの
その方は養豚業を営んでいたのだが、餌のコストを下げるため、コンビニから食品の残りものを引き取って豚に食べさせた。するとにわかに異常な確率で死産や奇形が増えた。
・・・身体が震えるような怖さだったと語っていた。
この話は、4,5年前にニュースにもなりましたね。ニュースにもなったので、今はコンビニのお弁当も変わったのかどうか。。摂ってはいけない物質を覚えておいて、コンビニでお弁当を買う時は添加物を確認するようにしましょう。自分の身は自分で守りましょう。
コンビニ弁当に象徴される工業製品化された加工食品というのは、素材そのものが劣悪であることに加えて大量に化学物質を使わないと成立しない。売る側の都合だということを忘れないようにしましょう。
コンビニやファミレスのサラダの野菜は、消毒のために次亜塩素酸ソーダという消毒液に漬けられてから、その臭いを消すために長時間水洗いされる。その間に栄養素は流れ出てしまう。そのしおれた野菜を復活させるためにまた化学薬品を使うらしい。
野菜ジュースも、中国などの外国で作られた野菜のペーストを水で薄めて安全のために加熱処理されている。
他にも、「果物の効用」。果物の果糖が中性脂肪を増やすという間違った話がまことしやかに流れたことがあったが、全くそんなことはないらしい。果物はどんどん食べよう。
「一日にりんご1個で医者いらず」・・・リンゴのケルセチンには、強い抗癌作用がある。様々な老化作用を食い止めてくれる。果物は空腹時や間食に良いとのことです。
オメガ3(青魚、亜麻仁油、しそ油、えごま油、ほうれん草、小松菜、豆類、海藻)、オメガ6(紅花油、ごま油、菜種油、コーン油、大豆油、ひまわり油、パンプキン油),オメガ9(オリーブオイル、アボカドオイル、椿油)の植物由来の油は体内で合成できないので必ず摂る必要がある。オメガ9は、3と6があれば体内で合成できる。オメガ3と6は、1:4くらいが理想だが(1:2という説もある。)、オメガ3は日本人は不足しているのでバランスが悪くなりがちらしい。(平均は1:10くらいで全く足りていない。)
油のバランスが悪いとアレルギーなのか癌なのか糖尿病なのかわからないが病気になる危険があると思うくらいがいいのかも。意識して摂ろう。
青魚はもう義務だと思って食べた方がいいかも知れません。青魚に多く含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)は「頭が良くなる」油として有名ですね。しかも安い。
オメガ3はHDL値を上げる、血液の粘度を下げる働きがある。亜麻仁油かえごま油を毎日摂ったら花粉症が治るという話も聞くけれど、体内でバランスが良くなるから治るのかも知れませんね。
オリーブオイルにはHDLはそのままで、LDLを下げる働きがあるとのこと。動脈硬化・高血圧・心疾患などの生活習慣病を予防・改善する。うーん、オリーブオイルは実はすごかった。そうだった、地中海料理は積極的に摂った方がよいのでした。
そういえば私は青魚も見かけると買うのですが毎日は食べられないので、この1年間、えごま油を小さじスプーン1杯、毎日摂るようにしていました。週2回の運動もしたのですがHDLが63から68に上がっていました。運動のおかげかと思っていたのですが、えごま油のおかげもあったのかも。
人間、デフォルトで「甘くて脂っこい炭水化物」は美味しく感じるようになっています。まさにドーナツとかケーキとか。たまには食べたくなりますが、40歳を過ぎたら、年に一度~二度くらいにしておいた方が良いかも知れませんね。
またスナック菓子もたまに食べると、味が濃く本当にオイシイと感じてしまう味付けに作られています。企業努力恐るべし。しかし健康で人生を長く楽しむためには、裏の原材料・添加物を確認してたまーに食べるようにした方が無難ですね。
中田敦彦氏のYouTube大学でこの本のことを知ったのですが、読んでみると確かにおすすめの本です。中田敦彦氏は、日本の大企業の食品メーカーのCMの仕事はもう来なくなってもいいからと捨て身(笑)で教えてくれていました。
この本は永久保存版です。
野菜や果物の農薬の使用に関しても、日本は世界で一番ゆるい(使い放題)ので、現在はヨーロッパはもちろん東南アジアの国々にも果物すら輸出できないのです。相当怖いことです。これはまた詳しくは別の機会に。
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