8月8日(日)に、新国立劇場・中劇場で行われたバレエ「DRACULA」を観てきました。(主催:NBAバレエ団)
平野亮一さん(英国ロイヤルバレエ団プリンシパル)と平田桃子さん(バーミンガム・ロイヤル・バレエ団 プリンシパル )が夏休みで日本に帰国し、ゲストで出られていました。
(そう、日本の夏休みにヨーロッパへ旅行に行っても、バレエの本公演は長期にお休みなので注意が必要です。バレエダンサーも劇場関係者もきちんと夏休みなのです。)
「DRACULA」、本当は昨年公演予定でしたがコロナで開催できず、今年に延期となったものです。 元々は、 英国ロイヤルバレエ団の高田茜さんが出る予定だったのですが、お怪我のため平田桃子さんに変更になりました。お三方とも日本人ながら多大な苦労を乗り越えて英国で活躍されている世界屈指のプリンシパル(最高位)です。
「ドラキュラ」はブラム・ストーカー原作『吸血鬼ドラキュラ』の出版100周年を記念して、1996年に現ミルウォーキー・バレエ団の芸術監督(制作当時はノーザンバレエシアターの副芸術監督)マイケル・ピンクがバレエ化したもの。音楽はフィリップ・フィーニー、装置・衣装はマシュー・ボーンとのコンビで知られるレズ・ブラザーストーンという第一線のクリエイターたちが結集して作り上げた超大作である。アメリカでは「歩くホラーショー」と呼ばれており、観客が仮装して来場するなど熱心のリピーターがいる。 NBAバレエ団では2014年に日本初演を果たし、芸術監督久保紘一が第69回文化庁芸術祭舞踊部門新人賞を受賞した。
NBAバレエ団
夏にふさわしくなかなかホラーなバレエでした。
ドラキュラ (平野亮一さん)が、舞台の袖から横顔のままゆっくり現れ、顔の向きを少しだけ変えてジョナサン・ハーカー(宮内浩之さん)を確認するシーン。怖ーいドラキュラそのものとなっていて、ゾゾゾーッとし舞台に引き込まれました。
一幕のドラキュラ とジョナサン・ハーカーとのパ・ド・ドゥの掛け合い(格闘?)が素晴らしかった!!オリジナリティあふれるキレキレの踊りで表現されていてかっこよかった。
平田桃子さんももちろん美しく素敵でしたし、皆さんの踊りも完璧でプロの踊りは素晴らしい。完璧な踊り。
最初、ポスターを見た時は、ドラキュラの扮装のカツラが「日本の落ち武者(笑。失礼)」の風情でグレーのロングヘアで「むむむ」と思いました。大丈夫かなーと。笑
さすがの平野亮一様でもこのカツラはいかがなものか。と、一抹の不安がよぎったのですが全くの杞憂。
堂々とした姿勢の姿は王のような気品とオーラで、かっこよかったです。
カーテンコールでもマントを王のように翻し、最後までドラキュラでした。
...人って、姿勢次第で頭がアレでも(失礼!)王のように見えるんだと思いました。ホント姿勢って大切ですね。
そういえば平野亮一さんが32歳で遅めにプリンシパルになった発表があった時、たまたま日本で来日公演をされていました。「ロミオとジュリエット」で、平野さんはティボルト役でした。東京文化会館で観た記憶があります。(2016.6.18.sat)
カーテンコールの時、平野さんが出る度にひと際拍手が大きかったのを覚えています。
その時もすごく感動をもらえました。
外国でバレエダンサーを続けるのは大変だと思いますが、皆さん日本の誇りですね。いろいろ怪我をされたりご苦労も多いと思いますが応援しています。
今回、チケットを分けていただいたのは、今習っているバレエスクールの先生からでした。NBAバレエ団の現役ダンサーの竹内俊貴先生です。竹内先生も出演されていてもちろんかっこよかったです。
舞台を生で観るとパワーチャージできます。ライブのチカラってすごいですね。文化も人にとって不要不急ではなく必要不可欠なものだと感じます。
英国ロイヤル・バレエ 《不思議の国のアリス》・・・こちらはライブビューイングで観ました。クラシックではないけれどロイヤルの最高傑作です。ハートのクイーンの踊りもユーモラスで必見。↓↓