1.「バビロン」を観た。3時間があっという間であった。おすすめ。
ハリウッド映画の始まり。映画作りの魅力にとりつかれた人々。
夢を持ち、突っ走り、この世を謳歌し、そして祭りの後の淋しさ。もちろんすべてが手に入る訳ではない。
誰も同じ山あり谷ありの人生。
デイミアン・チャゼル監督は、「ラ・ラ・ランド」を監督した人。「バビロン」はミュージカルではないが、最後は「ラ・ラ・ランド」を観終わった時のように、哀しい旋律のメロディーが頭から離れなくなる。
ものづくりに携わる人々に共通する「映画作りあるある」が面白い。いちいち笑えた。
ブラッド・ピットが切ない。
どんなに輝かしいものを手に入れても、いずれは失われる。誰でも例外なくそうかも知れない。歳もとるしなぁ。
そんな「真理」を描いた映画。と感じた。
2.映画「あのこと(Happening)」・・・シモキタ・エキマエ・シネマ「K2」
2022年、ノーベル文学賞を受賞したアニー・エルノーの本を昨年からいくつか読んだ。
「ある女」「場所」「シンプルな情熱」。
「事件」という本が映画化されているのを知ったので観ることにした。それが「あのこと」だ。
アニー・エルノー(現在82歳)は自身の人生を淡々と書いてきた。母のこと、父のこと、格差の大きいフランスでそれほど裕福ではない家に生まれ、学業で身を立て教師になった。そんな自分の人生を淡々と書いてきた。他の本では、結婚して子供が生まれて、いろいろとうまくいかなくなったことも書いている(「凍りついた女」)。女性の「人生あるある」かも知れない。
誰でもそうだが生きるということは大変なことの連続だ。次から次へと難題をクリアしていく日々なのだ。もちろん楽しく幸せな時もある。淡々と書くだけでも小説になるのだ。
たぶん誰でも。
怖い映画だ。1975年までフランスでは人口妊娠中絶ができなかったらしい。罪に問われたのだ。(日本は1948年から優生保護法により可能になったらしい。)
と、ここまで調べて現代、経口中絶薬は海外では安全な中絶方法として1988年から使用されているということがわかった。しかし、日本では未承認。
さ~すが、ここでもちゃんと遅れているなぁニッポン。笑
みんなできる子なのに、世界の中で遅れ続けるのは何故か?
...政治家もっとがんばれ。
だが今年4月、日本で経口中絶薬が年内にも承認申請の見通しであるという報道があったそう。
詳しくはこちら
これについてパブリックコメントを2月1日~28日まで受け付けているので良かったら。(私はもちろん書いた)↓
ちょっと話はそれたが、まだまだこの社会について知らないことがたくさんある。
「しあわせな空間」をつくろう。──乃村工藝社の一所懸命な人たち ↓
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