情報があふれている昨今。情報をいかに遮断するか、デジタルデトックスは必要かも知れませんね。
せっかくできた時間に読書もまたいいものです。読書は人様の貴重な経験を追体験でき、多くを学べます。
「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」・・・神よ、愚者な私に読書の時間を与えたまえ。
「自分のアタマで考えよう ー知識にだまされない思考の技術」(ちきりん著)、(10年程前に出された本ですが)とても参考になりました。備忘録です。
情報を得るだけで分かった気にならず、自分のアタマで考える習慣をつけましょう。それが自分の「思考の本棚」に蓄積されいざという時に役に立ちます。
考えるための例題(ネタ)や余談がむしろ面白かったりしましたが、ぜひ考える練習にどうぞ。
項目は、
【あらゆる可能性を検討しよう。】【縦と横に比べてみよう。】【判断基準はシンプルが一番。】などなど。
余談1:著者(ちきりん氏)がアメリカの大学院で学んだ時リーダーの養成に関する日米の大きな差に気が付いたそう。それは、「アメリカでは、リーダーが採るべき戦略や正しい方法論を学校で教えてくれる。」ということだった。
「能力」「人間性」「志」がリーダーに必要な資質であることはどこでも同じだけれど、米国にはそれらの資質がある人が「なにをどうすれば成功できるのか?」(具体的な方法論)を学校で教えてくれるシステムがある。
失敗経験も、そのために社会から排除されるのではなく、「失敗経験のお陰で正しいやり方を学んだはず」とシリコンバレーなどでは評価される。
【縦と横に比べてみよう。】
例題:世界経済の縦横比較表を作って考えてみよう。↓
戦勝国「英国・米国」、敗戦国「ドイツ・日本」、共産陣営「中国・ロシア」は、それぞれ現在に至るまでにいろいろな時代(繁栄の時代、焼け野原、苦悩の時代、再生など)を経ている。
時代別比較では、やはり苦悩の時代を抜けるためには強力なリーダーが必要だったことがわかる。(サッチャー、レーガン、鄧小平、ゴルバチョフ)(野口悠紀雄先生の世界経済の歴史概観による)・・・表にまとめるとわかりやすいですね。
で、わかったこと。日本にも強力なリーダーが必要だったかも。。
【判断基準はシンプルが一番。】
例題1:「日本はどんな国を目指すべきか」を持たないまま、目の前の政策をひとつずつああだこうだとやっている。優先順位をつけて考えよう。
例題2:日本の大企業(大組織)で成功する人は、ずばり「我慢する力」「空気を読む力」であるので、最初からこの2つの条件に当てはまる人を採用すればよい。
そうではなく、「自分の頭で考えて、行動力のある学生を雇いたい」などど言い、そんな学生を雇うからすぐ愛想をつかされて退職されてしまうのです。(ちきりん氏の皮肉もいくぶんあり)
「自分のフィルターを探そう」
就活でも、自分にはどんな仕事が合っているかは、学生時代にアルバイトなどをすることが役に立つ。実際に就職する前に「自分のフィルター」を探そう。
幸せも「自分のフィルター」が最も大切なのは言うまでもありませんね。
「自分メディアはこう作る」も読みました。
こちらの最後に書いてあったちきりん氏の過去ブログがすごく面白かったので、下記にリンクさせていただきます。(自分の備忘録)
広い世界を見てくること、考えることの大切さがよくわかります。ちきりん氏の貴重な経験から学ぶことは多いです。
「得るもの、失うもの」・・・若いうちに知っておきたい。
「下から7割の人のための理科&算数教育」・・・教育にも優先順位がある。必要なことをまず教えて欲しい。
「グローバリゼーションの意味」・・・島国ニッポンの特殊さ。
「なぜ昔は、学歴や年収が低くても結婚できていたのか」・・・必要性がなくなれば結婚など要らない。
「豊かになる意味」・・・日本は本当の意味で豊かになれるのだろうか。
「マーケット感覚を身につけよう」も読みました。起業を考えている人、副業を考えている人、おすすめです。↓↓