ひろゆき氏の 無敵の思考 を読んだ 

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自分の軸で生きる「無敵の思考」を語った本でとても面白かった。

世界にはシステムがあり、そのシステムの下で人はそのロジックに従って生きていくしかない。もちろん日本で生まれたらそこに自分を最適化していくのが一番楽に生きる方法です。

幸せになるにはロジカルに考えよう。

ひろゆき氏は、学生の時に「2ちゃんねる」を立ち上げその後ニコニコ動画にも関わった就職氷河期世代の人。

ひろゆき氏は東京の北区で生まれ育った。税務署に勤める公務員の父がいて団地(社宅)に住んでいた。大学生の時に交通事故の賠償金でアメリカに1年留学したことできっと世界観が変わったのだと思う。留学したことで就活時期に間に合わず就職しなかったこともあり、大学生の時に遊び半分(?)で立ち上げた会社で社会人生活のスタートを切った。

特になるほどと思い、面白かったのは以下です。

お金があってもなくても楽しめる。自分の軸で幸せを感じることができれば問題ない。幸せとお金をリンクさせない。

人はついお金があればもっと幸せになれるような気がするがそんなこともない。自分が楽しいと感じることはお金のかからないことであることも多い。

私も思い当たるなぁ。お勤めで会社と家の往復をしていた時は、自分がホントにひとりになれる時間がなかったため、長い休みにはどこかに旅行に行きたくてしょうがなかったけれど(場所も含めて現実逃避?)、今は自分の時間が増えたのでひとり旅欲求がなくなったなあ。

やはりひとりの時間って大事ですね。考えごとをする時間。

ひろゆき氏は、家賃・外食・交通費など、生活のランニングコストを上げるなという。面白いのは家を選ぶ時。住む場所を決めたらその中で一番家賃の安いところを見に行く。そこが気に入らなかったら、その次に安いところ、、という順番で探すそうだ。外食も基本しない。するときは好奇心を満たすものか、一番安いものをまず検討し、いまいちであればその次に安いものを注文するらしい。

確かに会社員ではなくフリーランスだと、いつどうなるかわからないから固定費は減らした方が良い。でもリスキーな時代では会社員も同じですね。

ものづくりをすると幸せを感じる

お金を使って消費をするだけでは幸せにはなれない。「絵を描いて幸せ」「写真を撮って幸せ」「文章を書いて幸せ」のように、お金をかけなくても幸せになれると、自分の時間さえあれば幸せになれる「無敵状態」になれる訳です。

少しでもものづくりにかかわることや仕事をすると良いかもです。そういえば息子たちが就活する時、最初は年収とか待遇も調べていたけど、究極の最後は例えば商社よりはものづくりの方が楽しそう、ということで選んでいたなぁ。親や祖父の代も商売人ではなくものづくりをやってきたこともあり。

自分の時も創意工夫の余地がある仕事の方が長年飽きずにできると思った記憶があります。まあ、仕事は電車が好きなら鉄道関係とか、英語好きなら英語を生かせるとか、好きなことがいいのは当然ですが。

美味しいものも外で食べるだけでなく、自分で再現したり工夫したりも楽しいですね。

年上の言うことを聞いておく。無駄だと思っても勉強はしておく。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」(オットー・ビスマルク)

社会に出れば、間違いなく理不尽な目に合う。中学高校で部活をやって体育会系を経験するのは、理不尽耐性を付ける意味で無駄ではない。

先輩の言うことには、とりあえず大きな声で「ハイ!」と言うか、頭を下げておくとかわいがられる。社会に出ても同じ。

受験勉強は、役に立たないものを無理に覚える能力を養うという意味で重要なのでひろゆき氏は賛成派です。ひとつのスキルがダメになった時に素早く次のスキルを身に着けられるかどうかが今後大切になってくる。「理不尽耐性」もつく。その時無駄だと思ったことも後になって実は無駄ではなかった、と気づくこともよくあります。

日本ではとりあえず大卒になっておいた方がいい。大卒でないと就活のエントリーもできないことが多いですし。

イヤなことは「自己正当化」で消す

自分を100%正当化する。自分で選んだものは自己責任なので正当化する。確かにその時の自分の判断を後悔しても始まりません。そうでないと前に進めません。

道はいろいろと別れているでしょうが、その時に自分が選べる道はひとつです。自分を信じていくしかありませんね。間違ったと思ったら軌道修正すれば良いのです。


また、以下も記しておきます。

〇嫌いな人はサッサと忘れる。

〇ひろゆき氏の場合、大学でキックボクシングをかじったことも自信につながった。大学でアメリカに留学したことも大きかったそう。(日本では日本語が通じるだけで楽勝)

〇根拠のない自信は大事。

〇なんとなく、あたりをつける能力(直観)のようなもの。これは、コンピューターにはなくて人だけにある能力かも。


また、「1%の努力」という本も出ています。

世の中、努力信仰で蔓延している。それを企業のトップが平気で口にする。

ムダな努力は、不幸な人を増やしかねないので、あまりよくない。

そんな思いから、この企画がはじまった。

1%の努力 より

できるだけ長期的な目線を持ち、「よりよい選択肢をとる」というクセがつくように、根っこの部分を書いた。とのこと。読んでみようと思う。

「日本は大企業が有利すぎる」「大企業・有名企業であることが大きなステイタスになって契約ができたりする」ということが欧米社会とは異なっている、ということが書かれているらしい。国によって企業の文化も変わってくる。

だから日本で最初に就職する時は大企業、が人気になってしまう。新卒では仕事の経験もあまりないためいろんな経験を積むためには就職が手っ取り早い。外資に行くと即戦力ではないので簡単に解雇されてしまうこともあるわけで。。

仕事上の「やりがい」という言葉もほどほどにしたいですね。基本は自分の大切な人生の時間の中で、なるべく自分軸で仕事をする。できれば短い時間で仕事をする。

仕事のし過ぎは百害あって一利なしです。がんばりすぎて疲れてしまうのも今考えるとただの自己満足だったかもしれない。

会社に入ったら、マラソンのようなもの。細く長く自分のご機嫌をうまく取りながら続けないと燃え尽きてしまうのが一番の損です。自分にとっても社会にとっても損ですね。

勉強がんばって大学出て、就活がんばってやっと入れた会社だとしたら、潰されないよう心を病まないよう気晴らしをしつつ災いはなるべく避け、ひとつでも多く幸せを感じるようにしていこう。特にこの読めない時代には。時には戦わなければならないこともあるでしょうが、スルーした方が良いことはなるべくスルーして心の幸せを保つ。これが大事です。

「やりがい」は幻想、「成長」もそうかも。特にこのコロナ禍では明日のこともわかりません。

無理やり成長しなくても何年か続けていたら成長しているものです。そのくらいで充分。

今はパリの左岸にすんでいるひろゆき氏。2ちゃんねるやニコニコでお金を得ても日本で高い税金を取られたんだろうなぁ。教育費が高くこれからますます格差が開いていくこの国を脱出したくなる気持ちはわかりますね。

他の本も読んでみようと思います。

新緑
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