ロイヤル・バレエ・ガラ と、シネマシーズン「白鳥の湖」を観た

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7月17日(日)、夜の部でロイヤル・バレエ・ガラ(Bプログラム)を観た(Bunkamura オーチャードホール)。発売当初は、先のことはコロナ含め不明のため予約をしていなかった。途中でローレン・カスバートソンが怪我で来られなくなったニュースも聞いていた。
しかし直前になって、「わざわざ飛行機でロンドンに行かずとも、せっかく皆さまが日本に来てくださるのだし行かなくては!」という(いつもの)理屈をつけて行くことにした。
運よく良い席もまだあった。やはり様子見をしていた人が多かったのか。。

今をときめく英国・ロイヤルバレエのスター達がご出演。
プレ・トーク(芸術監督のケヴィン・オヘア氏とコーチのエドワード・ワトソン氏)があった。コロナで舞台ができず、団員達がしばらく自国に帰ることとなり、リノリウムの床を送付したこと、オンラインでレッスンしたことなど。エドワード・ワトソン氏は2020年8月にプリンシパルを引退しコーチに就任したのだが、コロナで引退時の公演もままならなかったこと、ここでまた踊れるのも楽しみなこと等々。

演目は以下

「ジュエルズ」より”ダイヤモンド” ーーサラ・ラム、平野亮一
「不思議の国のアリス」より第三幕のパドドゥ ーー高田茜、アレクサンダー・キャンベル
「アフター・ザ・レイン」 ーーマリアネラ・ヌニェス、リース・クラーク
「精霊の踊り」 ーーウィリアム・ブレイスウェル
「ウィズイン・ザ・ゴールデンアワー」 ーーサラ・ラム、マルセリーノ・サンベ
「ラプソディ」 ーーフランチェスカ・ヘイワード、アレクサンダー・キャンベル
「ドン・キホーテ」より第三幕のパドドゥ ーーヤスミン・ナグディ、セザール・コラレス

≪休憩≫

「タイスの瞑想曲」 ーーサラ・ラム、平野亮一
「インポッシブル・ヒューマン」(世界初演) ーーエドワード・ワトソン
「マノン」より第一幕(寝室)のパドドゥ ーーヤスミン・ナグディ、リース・クラーク
「クローマ」 ーー高田茜、マルセリーノ・サンベ
「ロミオとジュリエット」より第一幕のパドドゥ ーーフランチェスカ・ヘイワード、セザール・コラレス
「グラン・パ・クラシック」 ーーマリアネラ・ヌニェス、ウィリアム・ブレイスウェル

以前に観たことのあるものやないもの、当然ながらどれも素晴らしかった。ひとつひとつの作品の見ごたえ感がすごい。

前に夏、ドラキュラを観た時には平野亮一さんは観たが、高田茜さんは残念ながら怪我で出られなかったので、今回舞台で初めて感慨深く拝見。日本人、世界で頑張っている。

世界初演という「インポッシブル・ヒューマン」(エドワード・ワトソン)は、女性ボーカルの曲と共に新しい不思議な世界観で印象的な踊り。

カーテンコール、スタンディングオベーションも3回ではきかず。観客の誰も声は出さないが、熱気・拍手がすごい。


で、ロイヤル・バレエ・ガラを観て、来るはずだったローレン・カスバートソンが主役の「ライブ・ビューイング」の「白鳥の湖」をどうしても観たくなり。。最終日に観てきた(笑)。

コロナ騒ぎの様子見で、「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2021/22」にもすっかり足が遠のいてしまっていた。こちらは「ライブ・ビューイング」。まあ厳密にはライブではなく、数か月遅れで映画館で観られるというもの。

「白鳥の湖」、今年の5月17日にロンドンのCovent Gardenにあるロイヤル・オペラ・ハウスで上演したものを、早くも7月に日本の映画館で観られる。とてもありがたい。

オデット/オディール:ローレン・カスバートソン、ジークフリート王子:ウィリアム・ブレイスウェル、女王:クリスティーナ・アレスティス、ロットバルト:ギャリー・エイヴィス、ベンノ:アクリ瑠嘉 など

幕間に、出演者や芸術監督、コーチ、指揮者へのインタビューなどもあり楽しい。

日本出身の、アクリ瑠嘉・佐々木万璃子・前田紗江も出演。

ローレン・カスバートソンの生きざまが素敵。ロイヤルバレエに入団して在籍20年、乗りに乗っている時にコロナで舞台がなくなった。そこで考える時間ができ、新たな目標が欲しくなり子どもを産むことにした。妊娠は辛く大変だったとのこと。復帰後に「白鳥の湖」の主役の抜擢された。

舞台のカーテンコールで、コロナ中に受賞した(優れたダンサーに贈られる賞)のトロフィーをケヴィンから受け取る。拍手喝采。

素敵ですね。

日本も結婚などしなくても誰でも自分のタイミングで子供を持つことができると良いと思う。シングルマザーを普通に差別なく社会が応援できるようになればいいだけだ。
おじいちゃん達が多いどこかの政治団体はいまだに「家庭内」に子育てや学費などを押し付け過ぎ。だから少子化の上「親ガチャ」などという言葉も生まれる。
欧米の良いところは取り入れればいい。少しずつ変わってきているが、まあ、おじいちゃん達もあと数年でいなくなるか。

もう少し安心して海外に行けるようになったら、やはりロイヤル・オペラ・ハウスにも行ってみたい。

※ちなみにシネマシーズン2022/23は、「うたかたの恋-マイヤリングー(主演・平野亮一)」「ダイヤモンド・セレブレーション」「くるみ割り人形」「赤い薔薇ソースの伝説」「シンデレラ」「眠れる森の美女」

royal_ballet2022
ロイヤル・バレエ・ガラ:オーチャードホール