「スタンフォード式・疲れない体」と「アスリート医師が教える 最強のアンチエイジング」備忘録

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押し寄せてくる「老い」と戦う(?)ため、いろんな健康に関する本を読んでいる。
やはり、1冊2冊読んで鵜呑みにするのは良くないので、様々な専門家の方々の本を読んでみようと思っている。

5月から運動量を増やしてみたら少し膝が痛くなったり、ポワントの再挑戦wwをして外反母趾が痛み出したりした。一度は腰にきたこともあった。
まあ「運動あるある」で、調子に乗ってやり過ぎるとどこかを痛めたりするのだ。レッスンを一日2コマ(90分×2)とると身体に負担が来ることがわかったので一日ひとつにすることにした。自分の運動量も実験でわかった。
細く長く続けて行こうと思う。

で、ちょっと疲れが溜まってきた時に読んでみたのが以下の本。

スタンフォード式・疲れない体」著:山田和生

ビジネスパーソンにも役立つと思う。以下、参考になるところを備忘録として。

「世界有数の疲労大国・日本」で、東京の平日睡眠時間は5.59時間で世界の中でも短い(2015年)。
ロングスリーパーのアスリートで有名な人が何人もいる。テニスの絶対王者ロジャー・フェデラー、ウサイン・ボルト、レブロン・ジェームズ(バスケットボールの王者)は大体12時間睡眠だったとのこと。
カリフォルニア大学サンフランシスコ校が「アスリートと睡眠時間の関係」を調査した研究では、「睡眠時間が長ければ長いほど、選手としてのキャリアが長い」という結果が出ている。

スタンフォード大学のスポーツ選手のコーチをしていた著者。選手への指導も食事は、朝は「ビタミン」「タンパク質」を摂ることを勧め、朝食抜きは厳禁。「血糖値スパイク」の危険がある。朝食べないと「体温が上がりにくくなり」パフォーマンスも上がりにくくなる。疲労を招く、とのこと。
どの食事も「腹八分目まで」、タンパク質と炭水化物の割合は3:1(炭水化物は茶色いものを選ぶ。)
雑穀(キヌア、アマランサス、ヒエ、キビ)は超コンディショニングフード。
スタンフォード大学に限らずアメリカのサラダバーを見ると、生のままの野菜が多いらしい。ブロッコリー、カリフラワー、かぼちゃ、パプリカも生。しかしこの方が高栄養とのこと。甘い炭酸飲料も基本禁止にした。選手にはレモネードも一杯までしか出さないようレストランに頼んだとのこと。

同じ能力の持ち主でも、マインドセットによってパフォーマンスを発揮できる力が変わってくる。人は子どもから大人になるまでに何度も失敗を重ね、チャレンジすることで能力を伸ばし成長していく。「失敗してもチャレンジをあきらめない」心理の裏には「自分の能力は、努力によって変化する」という考えがありこれを「成長型マインドセット」という。
これを大人になっても維持できるかどうかが何事においても成否のカギを握っている。
「スタンフォードのデザイン思考(とにかく膨大なトライ&エラーを繰り返して解にたどり着こうとする発想法):ディビット・ケリー&トム・ケリー」が今のシリコンバレーを生み出したという。
パフォーマンスや疲れにもこれを生かし、「今の自分にできることは何か」を考えひとつひとつクリアしていく。

意図的な練習に集中するのは1時間が限界とのこと。なるほど、ただ長時間やればいいというものではない。
アスリートとビジネスパーソンに共通するダメージのひとつに「バーンアウト(燃え尽き症候群)」がある。バーンアウトを防ぎつつ、最大の結果を招くことが大切と筆者は言う。

私が通うダンススタジオもいろんな年代の人がいるが、皆それぞれ前向きで自分なりの上達を目指している空気が気に入っている。


アスリート医師が教える 最強のアンチエイジング 食事術 運動術」(著:黒田愛美)

トライアスロンをたしなむ若き医師が実践している健康法。食事では摂りきれない栄養素は、サプリメントで補うことも大切とのこと。

医師ならではの知見が参考になる。
血液検査でASTがALTより高い(AST/ALT比が2近くまで上昇)と、アルコール性肝障害の疑い。この場合ビタミンB6不足らしい。エタノールによってALT合成が阻害され、かつ障害がミトコンドリアに及んでAST-mが逸脱するためといわれている。(推奨必要量:1.1mg、上限45mg/日)

また血液検査で、ALP値が低いと亜鉛、マグネシウムが不足しているとのこと。マグネシウムは不足しがちで、特にアスリートには必要。わかめやカキに多い。運動をよくする人は補った方がいいかもしれない。

(そういえば、NHKの「鉄のトリセツ」で観たが、若い女性の三分の一は貯蔵鉄も含めた鉄不足らしい。頭痛やめまいがする、疲れやすい人は多めに摂った方がいいかも。高野豆腐や大豆製品に含まれる鉄分は、大豆を広大な畑で大量生産することにより昔の三分の二ほどになってしまったという。ほうれん草の鉄分も昔より減ったと聞いたことがある。)

ビタミンCは疲労回復に効く。著者は疲れた時大容量を摂ることもあるとのこと。
また肉を食べる時には消化酵素を摂った方がいいが、梅干し・レモン水でも代用できるなどなど。

・著者による摂るべきサプリメント・・・プロバイオティクス、ビタミンB群、BCAA、L-カルニチン、アルファリポ酸、コエンザイムQ10、ビタミンC、マグネシウム、DHEA、飲む日焼け止め、消化酵素などなど。

こんなにサプリの種類を知らなかったので、ひとつひとつ調べてみた。すると、年齢が高くなると体の中で減ってしまう(ものによっては半分くらいに)栄養素があることがわかった。医学も薬学も進歩しているので時々キャッチアップしていきたい。

・還元型コエンザイムQ10(ユビキノール)・・・歳をとると細胞から減る。抗酸化。スタチン(コレステロール降下薬)を飲んでいると減る。元々は心筋機能の改善のための心不全治療薬として認可されたもの。
・アルファリポ酸・・・歳をとると細胞から減る。抗酸化、糖代謝に必要、糖尿病予防、疲労回復、デトックス効果。ドイツでは糖尿病性神経障害や肝疾患の治療薬としても使用。もともと2型糖尿病の治療薬として使用された経緯がある。

他にも、乳製品や小麦を摂りすぎない方が良い等々、参考になった。
飲む日焼け止めは独自に調べてみたが、まあいらないかな。
サプリメント、自分に合いそうなものを少し飲んでみるのもアリかも。

iHerbもおすすめだけど、円安のため今は同じものならAmazonの方が安い。

井の頭公園の池
本日。お盆を過ぎて明らかに涼しくなった公園。