「120歳まで生きたいので、最先端医療を取材してみた」の備忘録です。
堀江貴文さんは、2016年予防医療普及協会を有志と共に立ち上げて予防医療に関する最新知見や情報を発信されています。最先端医療では現時点で120歳まで生きることは可能かも、となっているようです。
本の中で特に気になったのは「がん」と「老化」なので、そこを忘れないように書いておきます。
【がんで死ぬ人は少なくなる】
★全身の癌の存在が、尿一滴でわかる「N-NOSE」は既にサービスが開始されている。高い確度で線虫が調べてくれる。12,500円でキットを購入し尿を採取する。一度のキットで5名まで検査可能。
集荷もしてもらえる(別途料金)が、東京なら検体を最寄りの場所に届けるだけ(例えば新宿にも窓口あり)。
★血液一滴でがん種が特定できる「マイクロRNA」検査法があるが、まだ検査費用が高い。(1種で数万円)
★2022年目標で、「N-NOSE」でがん種を特定できる研究が進んでいるらしい。
★手術、抗がん剤、放射線、免疫療法 の他に「第五の治療法」として、アルファ線を利用した治療薬ができている。進行した前立腺がんなどに効果がある。
★2018年、重粒子線治療が骨軟部腫瘍だけでなく前立腺がんと頭頸部がんの一部にも保険適用になった(他のがんにも可能)。今まで300万だったものが、収入によって月1.5万~25万程になった。
日本が最先端ではあるが施設の設置に費用がかかるため、まだできるところは少ないとのこと。
がんは加齢に伴い増える病気。しかしがんによる死亡年齢はこの50年で10年以上伸びている。がん罹患年齢もこの30年で10年ほど伸びている。がんは治せるようになってきたのかも。
【人間は若くなる】
★NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)について
世界の老化・寿命制御研究の第一人者・ワシントン大学医学部の今井眞一郎教授はサーチュイン遺伝子のまったく新しい機能を発見した。サーチュイン遺伝子7種類のうち、「SIRT1」は様々な臓器で代謝の制御に関わる他、膵臓ではインシュリンの分泌、肝臓ではコレステロールの分泌、骨格筋では脂肪酸の燃焼、脳では記憶の形成などに関与する。この臓器間のコミュニケーションがうまくいかなくなるのが老化。
臓器間のコミュニケーション「NADワールド」が現在では老化研究では世界のひとつのコンセンサスになっている。「NADワールド」 には 「脳の視床下部(老化のコントロールセンター)」「骨格筋(仲介役)」「脂肪」 があり、脂肪組織は酵素NAMPTを血中に分泌し、NMNを作らせるように働く。詳細は省くがNMNはNADに変換され、NADが減少すると老化につながる。 NADをサーチュインが使うとのこと。
ゆえに脂肪は大切とのこと。男性も女性も標準体重より少し多い方が長生きするとのこと。
まあ、無理に痩せすぎない方が良いのですね。
すでにNMNはサプリとして売られている。2~3年後にはもっと流通して50歳以上になったら普通に飲むようになるかもしれません。堀江さんのサイトにも載っておりちょっと興味がわきました。
NMN、そういえば、LIFE SPAN(ライフスパン)[老いなき世界]にも出てきていたなぁ。
ヒトにおいて不老不死はありえない。死は誰にでも必ず訪れる。しかしそれまでの間、長く健康な状態を保てるかもしれない。アクティブに生活を楽しみ、社会に何らかの貢献をし続けることができれば、たとえ高齢者が増えても介護などの必要性も減るかもしれない。高齢化の問題も減らせるかもしれない。「プロダクティブ・エイジング(生産的老化)」には予防が大切である。
120歳まで生きたいので、最先端医療を取材してみた
やりたいことがまだまだある方、なるべく元気で動きたい方、予防医学の行方に注目です。