ゆるく考えよう(社会派ブロガー・ちきりん氏)を読んだ

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コロナ禍で明日のこともわからない日が続いています。

最近、社会派ブロガー・ちきりん氏を知ったので、彼女の本をいくつか読ませていただきました。私も自分は結構社会派の人だとは思っていましたが(働いて社会の姿を知ることにこだわってきた)、それはwebの狭い世界でのこと。
ちきりん氏は私とほぼ同世代の方ですが、証券会社で働き米国の大学院へ留学し外資系企業に勤務していた経歴を持ち、社会やお金の仕組みに精通している。崩壊前のソビエト連邦へ旅したり、50か国以上旅をしていて、世界の目線で日本を見てブログのはしりの頃から書いている。(ちきりんの日記

ゆるく考えよう」という本は、2011年にちきりん氏が過去5年間ののブログを加筆・修正して出版した本とのことですが、2021年の今のコロナ禍の時代に読んでもピッタリきました。すごいです。面白かった。

まあ、日本がずるずると失われていった20年の本質は見える人にはハッキリ見えていた、ということですね。

ゆるく考えよう

この本、おすすめです。がんばって報われる高度成長の時代ははるか彼方。
「好き」「楽しい」「ラク」を優先する方が何事もうまくいくのではないか。・・・つまり「自分基準」で生きる。

全ての人は、いつか死ぬ。どこかでいつか人生を諦めなければなりません。日本にはイギリスやフランスにある「階級」がないので諦めるのが遅い。がんばれば何とかなるかもと思ってつい真面目にがんばってしまう。でもそれはダメ。もっと早くいろいろあきらめた方が楽に生きられるはず。(インド、中国、南米もそう。韓国も貧富の差はすごい。)


【お金との付き合い方】

●10年以上のローンはダメ。大半の保険は不要。←このあたりは大人はわかるけど若い人にこそ知ってほしい。

●生活の維持費・固定費は少なく。←これはひろゆき氏も言っていますね。当然といえば当然のことですが。

●学びたければ金を稼げ、金を払っている場合じゃない。・・・仕事にすると多くを学べる。ホントにそう思います。

●所有という時代遅れ・・・今でこそサブスクとか普通ですが、10年以上前からこれを言っていたとはさすがです。

●これからは、できる限りのものをデジタル化し、クラウド化し、できる限りのものについて、レンタル市場化する。


【ホワイトカラーならぬゴールドカラーの出現】

●外国を股にかけたキャリア・学歴の「ゴールドカラー」は増えてくるだろう。子育ても、小さいころから「他人と違う言動」をほめて、突拍子のないことを言い出しても応援しよう。


【お酒と恋愛のマジックパワー】・・・現実と論理の世界から遠ざけてくれる。以下の表現が面白いです。

●時には辛い現実をすべて見るのではなく、好ましく見えることだけを視野に入れて自分に都合の良いように解釈する。客観的に見ればあり得ないような自己中心的な解釈をももっともらしく信じさせてくれます。

●酒や恋愛に酔っているなんでみっともない、という人もいますが、仮にも人生が60年以上も生きていくのに「みっともなくない人生」なんてありえません。すべての人の人生は客観的に見れば「恥ずかしくて目も当てられない」ような有様です。それが生身の人間が生きるということです。ときには「酔っぱらっているせいか、よくわからないよね」という判断力を半分くらい稼働させた状態で、好きに生きていけばよいのです。


【自分の表現方法と出会う】・・・ネットのお陰でこれらを個人発信で売れる時代になっています。

●人間はみな自分の中に「何か」を持っています。それをうまく表現できる「ツール」を手に入れられたら、とても幸せでしょう。

●話し言葉、書き言葉、短歌・詩など、演芸、写真、絵、デザイン、楽器、メロディ、声、体・踊り、演技、映像、料理、プログラム、創造、働き方・ビジネス、などなど

ひろゆき氏とも通じるところが多かった。

Kindle版↓


他にも、「自分の時間を取り戻そう」も面白くためになりました。テーマは「生産性」ということの大切さです。

貧困家庭の高校生が大学や専門学校に進学できないとします。

家にクーラーはない。しかしスマホは持っていて、外食もたまにできるのにどうして進学できないのか。

それも生産性の面から見ると、

スマホはとても生産性が高い商品で、今時は月2,000円で維持できます。

外食もサイゼリヤやチェーン店など、とても生産性高く安く食べることができる。

100円ショップも生産性はとても高いので安い商品を作れている。

クーラーがないのは、電気料金が高いから、つまり電気事業の生産性が低いからです。

なぜ進学できないか 大学・専門学校の生産性が低いため授業料が高すぎる。

生産性をあげて4年分を1年間で教えられるようになれば良いかもしれない。

大学・専門学校の学費を奨学金で、という発想と視点が変わってくる。

自分の時間を取り戻そう

確かに、ネットを駆使し、カリキュラムを組めば、お金と時間をかけずに専門性をある程度学べるのではないか。それは現時点の学校にすぐにでも改革して欲しい点ですね。(コロナ禍でもそうでなくても。)
私はコロナ禍では、大学・専門学校の学費は国が取り急ぎ立て替えるべきと思っています。若い人があきらめる国になって欲しくない。(働いて後から大学行くことも可能ですけれど。)

ただ、大学の意味は学問だけでなく、考える時間という意味でとても意義があると思います。社会に出る前に、アルバイトで社会を学んだり友達と過ごしてコミュニケーション能力を高めたり、本を読んで人間性を高めたりする時間という意味もあると思うので。体育会系の部活とかも、高校までに一度は是非。

人間って、いろんなことを自分で実際に経験しないとわからないことがたくさんあるし、いろんな人を職場で見てきました。仕事をすることでいろんなことがいろんな角度で見えると思う。

一度社会に出てから挽回するのが大変なこともある。


いろんな生産性が上がって週休3日などが実現すれば時間にもゆとりができるかも、とありました。
これは15年ほど前、web2.0のブームの時、webのお陰で人間の仕事が減りゆとりの時間が手に入ると書いてあって私は少し期待したけれど、日本の労働者階級はそうはならなかったなぁ。残念。

GWの恵比寿ガーデンプレイスの花
GWの恵比寿ガーデンプレイスの花(お店は閉まり、ビールはどこにも売っていなかった。。)