ひろゆき氏の 働き方 完全無双 を読んだ

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コロナ後をにらんだ種まきが必要な昨今ですね。働き方も悩むところです。

ひろゆき氏の「働き方 完全無双」を読みました。備忘録です。

日本は間違いなくヤバくなる。先進国の不況、競争は進み、二極化は進む。

そんな世の中に、抜け道を教えてくれるありがたーい本です。面白かった。

まず、「経済と幸せを切り離す」ーーこれはひろゆき氏、前に「無敵の思考」で教えてくれてました。↓↓

「無敵の思考」

「働き方 完全無双」は、「個人の攻め方、守り方が大事 ー相対的に自分を有利にしておこうー」ということを教えてくれています。


個人として、ワンチャンを狙いながら幸せを目指す。個人メディアのすすめ

身も蓋もないが、個人の能力というものは怪しい。人がうまくいくかいかないかは、努力の上でだが、運・偶然・たまたまということが大きい。ひろゆき氏は「2ちゃんねる」が成長したのは、留学で就活のタイミングを逃し、たまたま大学時代に面白半分で作った会社でひとり長く続けたからだと言う。

核の発明により、世界はあと1000年持たないかも知れない。(ネットができたため誰でも核を作れるようになってしまった。)
個人の趣味で、SNSなどの無料のツールはとりあえずやっておくと、何がバズるかわからない、という。確かに、ただ、釣りをする動画、とか、焚火の燃える動画、とかありますね。人の好みは千差万別です。

私がよく観る、海外に住む日本人バレエダンサーのYouTubeも、始めて二年で、スロバキアに住む日本女性ダンサーの動画が登録者数35,000人、アメリカに住む日本男性ダンサーの動画が登録者数470,000人で、月数十万の広告料収入(もっとか?)らしいですし。

YouTubeを観る動機って、自分と異なった人生を歩く人に興味を持つということもあるし。単に本を読むより情報量が多いから観てしまうということもある。YouTubeは登録者数1,000人、直近の 12 か月間で視聴時間が4,000時間に達すれば広告料の収益化を申請できるらしいです。(動画は時間がないとなかなかできないのでハードル高いですが。)

寝る前に、猫やハムスターの動画、またはハシビロコウの動画に癒されたいという人もいますし。これからも減りはしない分野ですね。

ブラック企業は我慢せずすぐ辞めることが大事。付けこまれる人生から逃れよ。貯金があなたを自由にする。

なんでもやります!という姿勢でいると、どんどん利用しつくされてしまいます。つい、がんばってしまうのが日本人ではあるけれども、自ら疲労困憊、ボロボロになるまで働くのはただの自己満足の可能性が高いと私も今は思う。

仕事を途中で投げ出して辞める、っていうのが真面目な日本人にはなかなかできない。だからつい限界まで頑張ってしまう。企業で働いててウツになって、という人も意外と多いので気を付けましょう。

ひろゆき氏がコンビニでバイトした時、やめる時店長に「あなたが今までで一番最低のバイトだったよ。」と言われたとのこと(笑)。それは言われたこと以外やらなかったかららしいけど、そもそも正社員とは違う時給の安いバイトなんだからねぇ。日本人って頑張る人を評価するけど、ちょっと違うと思う。
(ひろゆき氏は、スーパーではゲーム感覚でうなぎを売りさばいて楽しかったこともあったらしい。)
昔は学生のバイトと正社員は立ち位置が違って、バイトは大学を卒業したら辞める前提のある意味「お客さん」でした。大学生に無理やりシフトを入れるとかブラックバイトとか、いつからこんな日本になってしまったんだろう。日本は労働に関して無法地帯過ぎる。残念ながら、人権など知ったこっちゃないが多すぎるかも。

ひろゆき氏は、日本の政策ではブラック企業は根絶やしにできない。今は社員で雇ってギリギリまで働かせているがいずれ外注にブラックに働かせるようになるかも知れないと言う。まあでも外注には「下請法」っていうのがありますね。下請けさんにあれをしてはいけない、モノをもらってはいけないという内容の法律はあるにはあります。ホワイトな大企業は研修などをして気を付けています。

「どんな状況でも貯金をしておくと、ブラック企業に当たってしまったとしてもすぐ辞めることができる。」


なぜ、ひろゆき氏がベーシックインカムをが必要と言っているかという理由は、近い将来日本では少数の稼げる人と生活を支えるだけで精一杯の人の二つに分かれるからとのこと。なぜなら非正規社員が増えた、つまりほとんど時給が上がらない。給料増えないので結婚して子供を育てることが難しくなる。日本に優秀な人が増えず技術開発者、経営者、学者の人数が減る。・・・これらが問題ですが、昔から薄々わかっていましたね。

少子化はいろんな意味で一番困りますね。1億人の日本と14憶人の中国では、優秀な人が生まれる数からしてかないっこない。将来の消費者も減ってしまう訳だし。(個人的には、子どもを産んだらひとりにつき月5万支給し、学費を無料にすればも少し子供の数は増えるかなと思う。それでも親の年収が低すぎると無理かなぁ。)

やはり労働法をはじめ、政治でしかなかなか解決できない問題です。競争に任せたら強者が勝ち続けるに決まっています。で、二極化。

また、以下も書いてあった。

日本には謎の「足を引っ張る文化」(行き過ぎた規制をすること)がある。出る杭を打つというのかなぁ。
仮想通貨、セグウェイ、ドローンなどの新しい産業が日本では早々につぶされる。
ユッケ・レバ刺しなども何かあるとすぐに禁止。昔、検索エンジンで日本企業も頑張っていた時、違法扱いとなり、そうこうしているうちにグーグルに引き離されてしまった。

アメリカでは危ない時は、とりあえず20年制限してまた再考するという。

スーパーコンピューターを作っていた齋藤元章さんが日本に戻って来て日本で活動しようとしたら逮捕されてしまった話。
また、winny p2pというサービスが日本では法的にアウトになってしまい、その後エストニアの会社がp2pを使ってスカイプのサービスを開始したという有名な話など。

AI搭載の無人バスも、試作段階で事故があるとやっぱり中止になるかも知れない。

また、昔、モノ言う株主だった方やホリエモンも逮捕された。(ホリエモンは実刑となった)
ひろゆき自身も散々裁判所に呼び出されたそう。

「椅子を作ろうとしている人」を応援した方が良いのだが潰すのが日本。椅子取りゲームになってしまっている。足を引っ張る、人を叩くワイドショーという大衆文化が象徴しているとのこと。

そうこうして足を引っ張りモタモタしているうちに、失われてしまった数十年ですね。残念なニッポンです。

これからは若い人にとってはスキルで業界を横断できるようになった方が良いかも、とのこと。

海外からの安い労働力を入れるな。
ここからは政治主導でなければできないが、コンビニの24時間営業もやめる。ヨーロッパのようになくてもどうにかなる。限られたパイを薄給で削りあっているだけ。居酒屋も、国内向けサービスは短い時間に集中的に仕事をして、その生産性で給料を上げるしかない。外国人の安い労働力に支えられて今の日本のムダな産業が成り立ってしまっている。
違法な外国人労働の罰金をぐーんと高くする。実際に外国人が日本で働いたところで、日本に税金を納めるわけではなく、年金などの社会保障費を支払わない。すなわち日本全体としては損をしている。
今は留学生がバイトをしてもOKとなっている。失業している日本人がいるのに安く働く外国人がいてしまうと、ブラックは労働環境が蔓延してしまう。

私が欧州に旅行に行った時もレストランは普通にひとり5,000円くらい食事代を取る。払いたくなければスーパーで買えば良いだけ。こうしてちゃんと人件費をまともに払っている国が正しいと思いました。国に人権という視点があるかないかだと感じる。

日本が生き残るには。「競争から逃れる国になれるかどうか」

今後、日本でオイシイ業界は観光だけかもしれない、とひろゆき氏は言う。
また、世界のお金持ちのお金の使い方を知ろう、とのこと。
日本には世界のお金持ちを呼び込むセレブのための箱・一軒家(ベッドルームが5つくらいあるような)の宿泊施設がないので、(1泊、50万~100万。フランスにはあるらしい。)コロナ後に東京の世田谷あたりに作ると良い、空き家の有効活用にもなるかも知れないとのこと。

世界でお金を持っている人たちに日本国内で外貨を落としてもらうために、日本ならではの「観光」事業(他の国にはない、雪山のサル・温泉、秋葉原、アニメ、古都、ガンダムなど)に力を入れ、ホテルなどの「一流向けサービス」を充実させ、かつ「安い外国人労働者」を国内に増やさない、とうことを国をあげてやっていく。

そうすることで、ギリシャやキューバ、スイスのように、世界中を巻き込んだ経済的な競争からうまく「降りる」ことができるかも知れない。

「観光しやすい国づくり」を上手に進めていく。そんな平和的な生存戦略を取って行って欲しいとひろゆき氏は願っています。


「安いニッポン 「価格」が示す停滞 (日経プレミアシリーズ) 」という本も、中田敦彦氏のYouTubeで知りましたが、大変残念な今のニッポンの姿のようです。。。↓↓

「日本の初任給はスイスの3分の1以下」

「日本のディズニーの入園料は、世界でもっとも安い水準」

「港区の平均所得1200万円はサンフランシスコでは『低所得』」

「日本の30歳代IT人材の年収はアメリカの半額以下」 ……

安いニッポン 「価格」が示す停滞 (日経プレミアシリーズ) :中藤玲:著
わたし
わたし

ウッソー!こんなに!って感じです。驚きを通り越して悲しい。

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コロナ後、世界のお金持ちに日本でお金を落としてもらうには