「ゼロ -なにもない自分に小さなイチを足していく-」「我が闘争」(堀江貴文) を読んだ

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ゼロ -なにもない自分に小さなイチを足していく- (著:堀江貴文)を読みました。

どうやって今の堀江貴文という人ができたのかがよくわかる本です。

親と子は生まれた時から別の人格を持っている。しかし子どもの頃の体験・環境は子の人となりを形成するのに大切なものだとつくづくわかります。

親の愛情表現が少なめで寂しがり屋になったこと。ひとり息子の授業参観より働くことを優先した父母。それにより堀江貴文さんの中で、働くことの優先順位が一番になったのかも。

その後、働いて結果を出すことにこだわり、人の気持ちをあまりわかろうとしてこなかった。しかし今は、1周回って人の気持ちをわかろうとしているそう。

子どもにはもう会わないと決めたこと。

しかしその子どもが生まれて離婚する前に一度だけ実家に連れて行った時、父親は今まで見たことのない顔で大はしゃぎをして喜んだこと。庭にこいのぼりを立ててひとりうんうんとうなずいていたこと。

独房で1000冊の様々な本を読んだこと等々。。

社会派ブロガー:ちきりん氏との対談が見つかりました。出版のその後の様子↓

「赤いマーチ」が欲しかった母のほんとうの思い


我が闘争(著:堀江貴文)」を読みました。

日本では執行猶予を得るために罪を認める、ということがあり得るのだと知りました。堀江さんは「やっていない」のだから罪を認めなかったために服役することとなった・・・。なかなかに怖いです。
ライブドアのことは、私も当時webの仕事に携わるようになった頃で忙しく、なぜ堀江さんが逮捕されたのか詳しくは知らなかったけれど、やっとわかりました。

会社を作れば会社の利益を大きくするために活動せざるを得ない。堀江さんは忙しくて大変だったんですね。企業買収なども仕事のひとつなのだけども。

仕事で法律上正しくたとえ筋が通っていたとしても、人の心の痛みなどを軽視し放置していると自分からは見えないところで敵が増えていき、どこかで足を引っ張られたり、面白く思わない人が権力のある人や警察を動かしたんでしょう。貴重な教訓だと思います。

前述の対談では、自分が世間に誤解や偏見の目で見られたのは、「過程をすべてすっ飛ばして、結論だけしか言ってこなかったのもダメだった。」とおっしゃっていました。人に理解してもらうって思うより難しいんです。

日本人は個人は性善説でも会社人となると性悪説、って誰かが言ってましたね。

組織が大きくなればなるほど(特に国レベルに大きくなっても)気を付けないといけないのかも。人権侵害や格差を自己責任と言って放っておき社会に恨みを持つ人が増えると、先日の小田急線のテロのようなことが増えて、社会の治安が悪くなるかもしれません。

この本のお陰でわかったこと。あらためて人にとって忙しすぎるのは良くない。
過ぎたるは猶及ばざるが如し。
片手を空けておき、考えたり気配りしたい。
みんなが辛くない世界になりますよう。


人に理解してもらう、で思い出しました。

たまたま手にした神社案内人・社会心理学者の八木龍平さんの本に下記の一節がありました。

人の心を動かすのは、夢やビジョン、使命について語っている時。そうすると相手は「私もその夢を実現したい。」「参加したい。」と共感してくれる。一度共感してもらえたら、例えば商品が何であろうと「あなたが言うならそれでいい。」「この人と一緒に仕事ができればいい。」と思ってくれる。

スキマの法則(八木龍平)

賃金や土地の値段などいろんなものが世界の中で安くなってしまったニッポン。ゆえに少子化も回復の兆しすらない。もはや個人でできることは限られます。今こそ政治家が真の使命感を持って未来の日本の再生ビジョンを語って欲しいものです。それができる政治家がまだいることを心から祈ります。

森林と湖 御射鹿池
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